ALOHA~!
今日はワイキキから少し離れたダウンタウンにやってきました。
周りを見ると高いビルがあったり、
すぐそばにはチャイナタウンがあったりと
ビーチリゾートのイメージが強いワイキキとは一味違う場所ですね。
イオラニ宮殿にはいらっしゃたことがありますか?
宮殿の中には入ったことがなくても
外観だけはご覧になったことありますよね。
カメハメハ大王像のお向かいですものね。
私はハワイの歴史が好きで勉強してるツアーガイドですが
難しい話をするつもりはありませんのでご安心くださいね。
歴史というより王族、そして王族であっても
1人の人としてどんな人生だったのか、
誰を愛し、なにを思い、どんな人物だったのかを知りたいと思っています。
前置きが長くなってしまいましたね。
ここはイオラニ宮殿のお庭。
緑豊かな敷地の一角にKAPUと書かれた場所があります。
「KAPU」
ハワイ語で禁忌。
英語のtabooの語源でもあります。
イオラニ宮殿のKAPUは王族の墓所でした。
いまはヌウアヌにロイヤルモザリアムがあり
ここから亡骸が運ばれましたが
まだここにもご遺骨(ご遺体)が残っているといわれています。
カネアナケーブ、って聞いたことありますか?
カナアナ洞窟。
オアフ島の西側、カエナポイントに近いエリアにあります。
洞窟の入り口はこんな感じ。
残念ながら私もまだ行ってないんですが
入るとすぐ真っ暗になり奥には入れない雰囲気だそうです。
実はこの洞窟、
甦りの洞窟と言われています。
さてイオラニ宮殿に戻りましょう。
これはハワイ王国の紋章。
イオラニ宮殿の門はご覧になりましたか。
門も紋章もお話したいことがいっぱい!
ハワイ王国。
みなさんはこの王国、何年くらい続いたのかご存知ですか。
わずか100年足らずなんです。
その間に即位した王は8人。
一番長い在位期間は29年、最短は1年。
そして若くしてこの世を去った王がなんと多いことか。
26歳で王妃ともども麻疹で亡くなったカメハメハ2世。
カメハメハ4世は29歳。
ルナリロ王は在位1年、39歳で結核で亡くなっています。
10才で王位に就いた3世も41歳。
カメハメハ家の最後の王5世は42歳。
なぜこんなに早逝した王が多いのかも
また別の機会にお話します。
ここイオラニ宮殿を手のひらとして
5本の指ように地下道が広がっているといわれています。
火山の島、ハワイ。
ハワイ島のラヴァチューブのような地下道が
オアフ島にあっても何の不思議もありませんが
その地下道がどれを指し、
どこに繋がってどこで地上に出るのかは
まだ明らかにされていません。
だからここから先は
私の仮説として聞いてください。
ハワイアンは遠い昔から死者の甦りを信じて
その時魂が戻るための肉体(亡骸)を
敵や獣から守るために隠していました。
カメハメハ大王のお墓がないのはそのためです。
亡骸の場所がわからないからなんです。
イオラニ宮殿から続く地下道の一本は
オアフ島の西、カネアナケーブへと続いているのかもしれません。
王だけでなく王族もたくさん若くしてこの世を去っています。
カメハメハ4世の息子のアルバート王子はたった4才で生涯を閉じました。
いつか長い地下道を通り
カネアナケーブからこの世に戻ってきてほしいと
夫や妻、子供を亡くしたら
王族でなくても甦りを願わずにはいられませんね。
青空に映えるハワイ州旗。
かつてのハワイ王国旗です。
ユニオンジャックに8本のストライプ。
この8本のストライプは
ハワイの8つの島を表しているそうです。
でも私には8人の王の象徴のように思われます。
ハワイ王国は始まった時から
8人の王が治める国と決まっていたのでしょうか。
ちょっと話が暗くなっちゃいましたねー。
宮殿の中に入らなくても
お庭だけでもたくさん見どころがありますから
ゆっくり見て回りましょう!
Mahalo~~!!