ALOHA!
私はハワイに行くと必ず訪れる場所があります。
ワイキキなら交番横のカフナの石、ハレクラニ前のカヴェヘヴェ。
ハワイの最高のパワースポットは実はワイキキにある!とは
以前お話しましたね。
ダウンタウンではカメハメハ大王にごあいさつをしたら
キングストリートを渡ってイオラニ宮殿へ。
今日はイオラニ宮殿の向こうのリリウオカラニ像まで行ってみましょう!
イオラニ宮殿は、王国ではないアメリカにあるただ一つの宮殿。
ハワイ王国7番目のカラカウア王が建てました。
ここでハワイ王国について少しお話しましょう。
ハワイ王国は約100年、8人の王が治めました。
建国したのはカメハメハ大王。
2世と3世はカメハメハ大王の息子、
4世と5世は大王の孫にあたります。
ここでカメハメハ大王の直系の王は終わります。
6番目は初の選挙で選ばれた王、ルナリロ。
7番目もまた選挙で選ばれたカラカウラ王。
そしてハワイ王国8番目の王がリリウオカラニ女王、カラカウア王の妹です。
王は代々指名制でしたし
カメハメハ大王の直系でもなく女性のリリウオカラニは
自分が王座に就くことになるとは考えていなかったようです。
以前ご紹介したバーニス・パウアヒ・ビショップさんを覚えていますか。
ハワイの王族は子供を養子に出すことがよくありました。
ハナイと言います。
リリウオカラニはバーニスと同じ家へ養子に出され
バーニスを本当の姉のように慕っていました。
ビショップ氏というアメリカ人と結婚した
バーニスに憧れていた部分もあったのでしょうか。
リリウオカラニもアメリカ人のジョン・ドミニス氏と結婚します。
バーニスとリリウオカラニにはいくつか共通点があります。
二人とも結婚前に一度婚約していました。
バーニスはカメハメハ5世、ロットと。
リリウオカラニは6番目の王、ルナリロと。
どちらも破談にしてアメリカ人男性と結婚しています。
そして二人とも王として指名されました。
バーニスはカメハメハ5世から、リリウオカラニはカラカウア王から。
バーニスは王の指名を辞退しましたが
リリウオカラニは指名を受け、王となり、政変の渦に巻き込まれることとなりました。
リリウオカラニ像はイオラニ宮殿と
ハワイ州政府庁舎の間に立っています。
私はここを何度も訪れていますが
行くたびになぜ女王は
こんな寂しい場所にいらっしゃるのだろうと考えます。
イオラニ宮殿に背を向け、
しかも宮殿からも州政府庁舎のどちらから見ても裏通り。
こんにちは、女王。
またハワイに来ることができました。
また女王にお目にかかることができました。
・・・女王は何を、どこを見つめていらっしゃるの?
ある先生になぜここに女王の像があるのかを
尋ねてみたことがあります。
その先生がおっしゃるには
女王は今の政治をじっと見つめていらっしゃるとのこと。
そうかなぁ、、、
リリウオカラニは女王としての在位期間は2年。
兄のカラカウア王の在位期間に
王の片腕としての役割も務めていました。
でも、リリウオカラニ=政治というより
人として、女性として、に興味が向いてしまうのは
私が同じ女性だからなんでしょうね。
流暢に英語を話し
音楽の才能に恵まれ数々の曲を作曲した女王。
子供に恵まれなかったリリウオカラニは
妹の子供、プリンセスカイウラニを我が子のように愛しました。
夫の母とはあまり仲が良くなかったとか、
紫色が好きで好んで着ていたとか。
葉巻も好きだったといいます。
彼女が暮らしたワシントンプレイスでは今も葉巻の香りがするとかしないとか。
子供の頃はお転婆な面もあったなんて聞くと
本当に身近に感じてしまう女王。
では最後にこの女王の手に注目してください。
何を持っているかは皆さんご存知ですよね。
アロハオエの楽譜
憲法の草案
クムリポ
はい、よくできました!
でも私が見て欲しいところはそこじゃないんです。
女王の薬指。
ちゃんと指輪がはまってますよね。
この指輪の詳しいことはわかりませんが
左手の薬指ですもの、
ドミニス氏に贈られたものでしょうね。
ドミニス氏とリリウオカラニ女王は
お互いに惹かれ合いながらも
思いを口にできなかった時期があったそうです。
晴れて結ばれた二人でしたが
妻は思いもかけずハワイ王国の王となり、、、
でもこの指輪が示すように
二人は深く愛し合っていたのだと思います。
ハワイ王国最後の女王、リリウオカラニ。
悲劇の女王と呼ばれますが
一女性としては幸せな日々があったと信じています。
では女王、また会いに来ます!
Mahalo!!