< 序 説 >
ハワイでは万物に神が宿るといわれたくさんの神々が存在します。
そんな神々の物語も人間と同様に嫉妬やひがみ男女のトラブルなど時には滑稽で時には考えさせられることもあります。
古代ハワイアンの生活や思想・欲望がそこには込められていたのかもしれません。
そしてMānoaにも有名な神話があります。
マノアの伝説として最も有名なのは、『Ka ua Tuahine(トゥアヒネの雨)』。
マノアに住む「雨の女神トゥアヒネ」には美しい娘がいたそうです。
その名前はカハラオプナ。
娘を亡くした母親の悲しみの雨はそれはそれは細かい霧のような雨だと言われています。
【Music】Lei Ana 'O Mānoa I Ka Nani o Nā Pua
【歌詞の説明】
色とりどりの美しい花々のレイをまとうマノア
咲き誇るレフアの花々に囲まれて
神々はマノアを守り続けているのです
そしてマノアにはカハラオプナという
愛すべき女性が住んでいました
この素晴らしいマノアに佇む
あなたの美しさは誰もが認めるものでした
コロプアの風が吹くと どこからともなく
私の愛するあなたの香りがするのです
レフアのつぼみにトゥアヒネの雨が
優しく降りそそぐ中で
私達はずっと 抱きしめあっていましたね
マノアの丘にレフアが咲き誇る中で
私はレイを胸にかけて歌いました
あなたがこのレイであるかのように
強く抱きしめながら
この歌を愛するあなたのために
カハラオプナのために
*この説明は著者の独自解釈であり、作者の思いと相違することがあります。
< カハラオプナの誕生 >
マノアは昔からハワイアンにとってとても神聖な場所でした。
そのマノアの渓谷には神々が宿っていたそうです。
マノアの山の精アカアカとナレフアアカアカの間に 風の神と雨の神が生まれました。
風の神をカハウカニ
雨の神をトゥアヒネといいました。
このふたりを両親に持つのがカハラオプナという娘でした。
カハラオプナはとても美しく、彼女の行く先はいつも輝いていたそうです。
そしてカハラオプナは両親からとても愛され大切に大切に育てられたそうです。
【Music】Ka Beauty A'o Manoa
【歌詞の説明】
朝霧に包まれたマノアの山々はとても美しい
森の中に降る霧雨は 大地を潤す
「トゥアヒネの雨 」にうたれる美しい君は
肌を濡らし風に漂うラウアエの香りと共に佇む
そして森は 花々の香り に包まれてゆく
緑豊かな森は甘い「プアケア」の雨に濡れ て
美しい君は心ゆくまで優しい雨を楽しむ
しっとりと優しく濡れる朝露のマノア
そこに佇む 美しい君
君はマノアの雨の女神「 トゥアヒネ」
*この説明は著者の独自解釈であり、作者の思いと相違することがあります。
ハワイアンソングのウクレレシンガーです。
ハワイアンソングを紹介しながらハワイの伝説や歴史の物語もお伝えしていきます。